『蹴りたい背中』

蹴りたい背中

蹴りたい背中

読了.一気に読み込ませる綿矢節は今回も健在で,一気に読んでしまいました.前回読んだインストール(id:ASTER:20040929:1096432501)よりも内面描写が多くて読みごたえも十分ありましたし.なぜ「蹴りたい」のかがハッキリ書かれてなく,これがテーマになってるのもいいところかと.あとあと尾を引かせ,印象も高いです.この感覚は山崎マキコに通じるものがあるかもしれません.
映画化はちょっと難解になるために難しいと思いますが,作品としては次回作にも期待が出来ます.
ちなみに,今回もパピレスでPDF版を買いました.なんか,これだけはハードカバーで買う気が起きないんですよね.なんでだろ.