人の伸ばし方

「人は褒めて伸ばす」とは良く聞きますが「褒めるところもないのに、どうやって持ち上げてやればいいのかよ」と言う人がいます。私の親もそうですが。
叱ることによってインパクトを与えることは効果的です。しかし、薬と同様、常用すると効果が薄れ、親への不信感や自己評価の低下という副作用をもたらすことに繋がります。子供には躾の理論が通らないのですが、それでも盲目的に罵倒するだけにはしたくありませんね。
先日、地方の超大型ショッピングモールに行ってきました。田舎においては、もうひとつの家庭空間といった感じです。そこで、意外にも『感情に任せて子供を叱り飛ばしているだけの親』を多く見かけました。『教師は選べるが、親は選べない』、そんな言葉を思い出しました。

親野さんは子どもを伸ばすことと、ハンカチを持ち上げることは似ているという。ハンカチは真ん中でなくて、どんな端っこを持ち上げても上がる。持ちやすいところを持って、上げればいいのだ。人間も同じで、得意なこと、好きなことから持ち上げればいい。全体が上がると、小さな短所は気にならなくなるものだ。