依存症研究領域でもインターネットがホット

IEEE Spectrumを見ていたら、なかなか興味深い記事が。インターネット依存症患者の治療に関する記事が載ってました。中国での事例ですが、あちらの国は日本では信じられない程に程度が深刻で、秋にネットカフェに入った人が春まで出てこなかったということも。24時間以上連続してネトゲをする人は普通にいるらしいです。
治療の基本はネットからの隔離。もちろん携帯電話などの通信も禁止。これを20日続けます。この間、6:30起床、22:00就寝の生活リズムを身に付けさせます。起床・食事・就寝のサイクルが崩れると、一気に依存症にのめり込む傾向があるためです*1。依存症に付き物の禁断症状は、カウンセリング、運動、抗鬱剤の投与、電気ショック(写真)などによって対処します。電気ショックはちょっと衝撃ですね。30ボルトのパルスを叩き込むのだそうです。
ただ、タバコやアルコールへの依存症の治療よりは簡単で、80%の患者が回復して退院していくそうです。それだけあって、中国のお財布事情からでは大変な$1,000という医療費がかかっても、受診する人がいるそうです。China's first in-patient Internet addiction centerは40床あった病室を300床に増やしても、空き待ち状態になることもあるそうです。
日本よりも過激なこのインターネット依存事情、屋外に生き生きと過ごせる施設がないのを問題点と指摘する人も多いです。屋内、そしてネット内が快適ならハマっちゃいますよね。ネカフェなんてシャワーやベッドまでありますし。
日本でも、三次元よりも二次元での生活を快適とする人がを覚える人が多いので、同じような現象がおこるかもしれません(起こりませんよ)。

*1:抑鬱状態になり、依存度が深まるのだと思うのですが。