所得と子供に託す希望

何でも「二極化」と言われている時代ですが、親が子供に託す希望も二極化しているようです。つまり、低所得な親は子供に高学歴を求めないし、習い事にも力を入れない傾向にあるということです。高所得の親はその逆。記事にも書かれているけど、ある意味、教育には「お金がかかる」のではなく「(将来設計に応じて)お金をかける」時代になりつつあるのかもしれません。

僕らの時代「いい学校を出て一流企業に入れば、後は何の苦労も無いから」と言い聞かされて、受験戦争に臨んできました。逆に言えば、全部の子供が同じところを目指してしのぎを削っていたわけです。でも、所得なり、親・子の意識の変化なりで、「多極化」することはいいことだと思います。つまり、大卒後会社員という大きな流れから、中卒は中卒向けの仕事、高卒はそれ向けの仕事、中年になってから働く人にはそれなりの仕事・・・。そして、それがうしろめたくなく選べる時代になるのではないかなぁと思います。

多極化が許され始める時代、一極集中型の環境で育った人が(精神的に)生きにくい時代になっていると思います。もちろん、その逆は、法整備が整ってなく、不便を感じているのだとは思いますが。

これも、やはり、多彩な労働形態をもたらしたIT革命の功罪かと・・・。