末は教授かフリーター

最近(ようやく)気付いたのですが、資本主義経済の観点では、博士はレールから外れてるんですね。定職に就きやすくなる訳でも無く、収入アップに繋がる資格でもない。自分の探求心を信じて研究に没頭する姿は、画家や音楽家みたいです。

非常勤講師とコンビニのバイトで月収15万円。正規雇用の可能性はほぼゼロ…。現在、大学院博士課程修了者が就職難。博士号取得者がコンビニ勤務、ニート化する。高学歴ニート・フリーター問題の原因を探る。

高学歴ワーキングプア  「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書)

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最近、博士号の取得を考えさせられる本をよく目にする気がします。「博士倍増計画」に基づいて博士が量産され、メジャーになってきたということでしょうか。しかし、依然としてその道はリスキー。大学の講師をするにも、うまく枠がなければアルバイト以下。転身しようにも、標準の博士修了年齢27歳で勤務経験が無ければ、どうしても「簡単なお仕事です」になってしまう。そういう点でも芸術家みたいですね。

博士号とる?とらない?徹底大検証!―あなたが選ぶバイオ研究人生

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博士の進路に関する問題は今に始まった話ではなく、10年くらい前から言われています。白楽ロックビルのこの本が一番おすすめ。最近、新刊も出ました>科学者ってなんだ?

みんな引き籠もって一度考えればいい。ちょっと話はずれるけど「いじめで自殺する人はいても、引き籠もりで自殺する人はいないよね」という雑談から生まれた本。まぁ、親に○される場合もありますが・・・。