水月昭道「高学歴ワーキングプア」
『高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書)』読了。博士号取ったけど仕事ないやんという話。著者は、そんなこの世を儚んで出家。人に薦めておきながら途中までしか読んでなかったので、最後まで読んでみた。
大学院博士課程ってタレント養成所みたいなもんだと思うんです。うまくいけばゴールデンタイムの覇者、残りのほとんどは鳴かず飛ばずでカタギの仕事にも就けず。元タレントというプライドだけが残る。大学院重点化政策によって博士が大量生産された今、ますますそうなるんじゃないかな。
でも、大学院博士課程は、最高学府としてそういう『業界』であってほしい。閉ざされた環境でないとできない超先進的な研究もあるだろうしね。
博士号のない単位取得退学は、さしずめ事務所のオーディションに落ちたようなもんか。本当にどうにもならんな。
高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書)
posted with amazlet at 08.12.05